2022/08/29 16:55

今回の記事ではオリーブオイルのポリフェノールの多さの観点から、産地、品種、収穫時期をオススメランキング形式で紹介します!

第一位:トスカーナ産【モライオーロ種、フラントイオ種、レッチーノ種】
トスカーナはイタリア中部にある州です。州都のフィレンツェでは、ミケランジェロのダビデ像など、世界でも有数のルネサンス時代の芸術作品や建築が多く見られます。古くからオリーブの名産地の一つとして知られ、特に地産の品種であるモライオーロ種、フラントイオ種、レッチーノ種などをブレンドした青々としてピリッとした辛みのある力強いオイルが良く知られています。
これらは今となってはイタリアで最も著名な栽培品種の1つですが、トスカーナが起源のこれらの品種は、中世の文献からも登場するほど伝統的なのです。もちろんポリフェノールの含有量は抜群!!

ちなみにオリーブ産業が発展した理由ですが、この地方を統治していたメディチ家が、オリーブの木を栽培する民に対して「自由に耕作して良い兵陵地」を与えたことによるとのことです。これによってトスカーナ地方のオリーブ栽培が発展してきました。
私のオススメするトスカーナ産のモライオーロ種、フラントイオ種、レッチーノ種がブレンドされたオリーブオイルは、【ヴィラマグラ】です。


第二位:プーリア産【コラティーナ種】
上記トスカーナ州のレッチーノ種やフラントイオ種と共に、ポリフェノールが高いことで知られ、イタリアで最も人気のある品種の一つがプーリアを代表する品種のコラティーナ種です。 独特のスパイシーさと苦みは高ポリフェノールの証です!
もともとは南イタリアのプーリア州が起源ですが、現在はさまざまな場所で栽培されているようです。しかし、当たりはずれの無いところで言うと、やはりプーリア産のものが一番だと思います。
私のオススメするプーリア産のコラティーナ種のオリーブオイルは、【グランプレジオ】です。ピリリとくる後味が非常に特徴的な素晴らしい有機オリーブで、2014年に国際権威のSOL有機部門で優勝しています。


第三位:早摘みのオリーブ【ノヴェッロ】
早摘みのオリーブ【ノヴェッロ】
ここで忘れていけないのが、オリーブの収穫時期です。なぜかというと、オリーブの収穫時期を前倒しにして、早摘みをするほど、ポリフェノールの含有量が増えるからです。上記のように、品種によってポリフェノールの含有量は違いますが、それだけでなくて、早い時期に絞ったか?ということも大きく関わります。

毎年11月頃に早摘み収穫したオリーブの新油をノヴェッロ(ヌーボー)オイルといいます。ノヴェッロは秋口に限定でイタリアから出荷され、日本では12月末から翌年1月~2月頃まで季節限定で販売されていますが、早摘みであるが故の独特の苦みとピリッとした味が特徴的です。
この普段よりもピリッとくる味は、まさに早摘みのポリフェノールの効果であり、毎年の楽しみでもあるのです!
例えばシチリアのノッチェラーラ種のようにフルーティーで青トマトのようなパンチのあるオリーブオイルも、ノヴェッロだと辛みがましてスパイシーで美味しいですし、ポリフェノールも豊富です!

私のオススメする2021年秋(2022年1月発売)のノヴェッロは、【サルバーニョ】です。
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サルバーニョ
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選び方はそれぞれ!お楽しみください
オリーブオイルはそのほかにもオメガ9系の脂肪酸、身体の中では生成できない、必須脂肪酸であるオメガ3系や6系のリノール酸やリノレン酸も含み、美容成分としてもよく利用される、ビタミンE系の抗酸化作用のある成分など様々な嬉しいエッセンスの宝庫です!このことも踏まえ、好みの味やお料理と併せていろいろ試してみることをおすすめします!

最後に
オリーブオイルに含まれるポリフェノールは「辛味成分」なので、ピリッと来るスパイシータイプほどその含有量は多いことになります。天然で良質のエクストラバージンオリーブオイルを口に含み、少し口を開けた状態でゆっくりと息を吸い込んでみると、舌先にピリリと刺激を感じることができます。これが、ポリフェノールの味なのです。次回は、イタリアの地方で何故そのような味が好まれるようになったのか?についての記事をアップします!

詳細につきましてはこちらもご覧ください。
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